人生の選択の難しさ
昨日、急遽大学時代の男友達と飲んだ。
お互い仕事が大変ということで、積もり話でもしようと19時に高円寺の改札前で落ち合う。
約1年半ぶりに会った彼は、相変わらず明るくて、すぐに大学時代の気分に戻り緊張が溶けた。
冬の冷たい風が頬をつたいながら、高円寺の商店街に入って行った。
コロナのなかでも、案外店が混んでいる。
炭火の煙が立ち込める商店街の角にある居酒屋がちょうど空いていたので、カウンター席に2人で座る。
「部署異動になって、大変でさ」何気ない会話が心地良い。やはり学生時代の友人というのは、説明のできない安心感がある。
そして、彼が言った。
「婚約したんだ」
私は、「え!おめでとう!!じゃあ貯金しないとだね!!」
やはり世代だな〜と思って素直に喜んでいたことろ、彼から次のフレーズが
「でも破棄になった」
沈黙が流れる。
聞くところによると、元婚約者の女性が情緒不安定になり、最終的に別れを切り出されたらしい。それを彼が応じたところ、急に女性側から「あなた(=彼)が婚約破棄したのよ」と言いがかりをされ、現在金銭を絡む問題になっているとのことだった。
「俺も、プロポーズしたときは、本当にこの人と結婚するって、本気で思ってたんだよ。でも、うまくいかなかった」
彼の傷ついた心と、怒りと、悲しみが混じった声が私の中に入ってくる。
ある意味、籍を入れる直前で地雷女だったことが気づけてラッキーだとも言えるが、なるほど、本当に最後まで蓋を開けてみないと人間というものはわからないものだ…
私の実家も、今は父親が病気の影響も作用しているのか、癇癪を起こす機会が多くなって、母は「昔は違ったのよ」と頻繁に口にする。
男友達の婚約破棄の話を聞いて、思わず母に質問した。
「結婚相手って、どうゆう観点で選択をすればいいの?」
母は「こればっかりはわからない。だんだん良い風に変わっていく人もいれば、お父さんみたいに、マイナスな方に変わっていく人もいる。本当にわからないよ…」
答えはないということだ。そして続けて
「でも、悩みすぎたり、慎重になりすぎても、機会を逃すわよ」
「色んな男の人をみなさい。」
今の彼氏のことも、悩みすぎたりしているのは確か。男友達からは、結婚がイメージできないなら、別れるべきでは?とも指摘された。
・・・どちらの言葉もズシっと重くささる。
恋愛経験が豊富だったとしても、悩んでるんじゃないかなぁ、とも思うけど
もっと10代後半から20代半ばまでに、色んな恋愛をしたかった、というのは痛感する。
いや、まぁこれからあるかもしれないけど。笑
後悔先に立たず。
過去のことをいっても時は戻らない。
超絶モヤモヤして、マイナス思考に陥っている年末年始だ。