なんだかんだ、学生時代から定期的に会う友人って、みんないるんじゃないだろうか。
でも、その関係性は本当にこれからずっとつないでいくべきなんだろうか。
そう思う出来事があった。
Aとは、中学からの付き合いだった。お互い学力も同じくらいで、背丈やどこか世間を冷めた目で見てるところも一緒だった。
“親友”とまではいかないけれど、親しい友人という認識はあった。
中学卒業するとき、人伝えで聞いた。
「Aって、慶應受けてたけど落ちたらしいよ」
私への報告義務はない。でも、本当に一度も聞いたことがなかったから、Aの中での私の存在は、とても小さいものだったんだと、少し悲しくなった。
この一件で、私の中でのAの存在も変わっていった。
大人になってからも、会う機会があった。
2020に入ってから、私に容姿端麗な彼氏ができたと、Aに伝えたときは、「大ニュースだ」と言っていた。
Aは何年も付き合っている彼がいて、その人と結婚をしたのだが、私は一度も会ったことも、見たこともない。
そんな中、私が彼氏について悩んでいる夜中にLINEがきた。
「イケメン彼氏に会わせてよ」
私の精神状態も良くなかったけど、さすがにAの神経を疑った。
自分自身は何も言わないのに、なぜ私にそんなことが言えるのだろう。彼氏は見世物じゃない。
中学生の時から、少し引っかかる部分はあったが、この出来事が決定打となった。
20代後半、もう無理をするのは止めよう。
私のことを大事に思ってくれる人たちを、私は大事にして、自然体で生きていきたい。
必要なく、傷つきたくない。
自分の保身のためではあるけど、人間関係の断捨離も必要だと思った。